いつもと違うことをする訓練

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金融関係の方から面白い話を聞いた。以前の金融大暴落の反省で、「音楽が鳴り止むまで踊ってしまったことが敗因である。音楽が鳴り止む前に踊りを止めていればこうはならなかった。」と言った方がいるという。これは何とも含蓄のある言葉で、医療にもそのまま当てはまる。薬を飲み続けいつか止めなければと思って止められない。悪い習慣だとわかっていて止められない。その方に、「実際どうすれば避けられるのですか?」と聞いたら、「普段の生活でやらないことをやる。例えば飲み会で途中で抜けるとか、午後5時ぐらいに居酒屋に行って、混んできたら帰るとか。」人と違う習慣を実践して、金融に対して適応力をつけているという。これには感心した。人が右に行っても流されないで左へ行く。以前大きい会社の社長から、「取締役会で全員賛成だったらやらない。」と聞いたが、まさにそれである。なかなかできることではないが、非常に大事なことである。仕事柄、難しい症状に対して効果のある治療法を求めているが、画期的な方法を作り上げた先生は皆、初めは異端児扱いされている。迫害を受け、何十年と学会で無視をされ、それでも貫いて一つの治療法を確立している。やがて時代が追いついて天下を取ることになる。何とも深い話を教えていただいた。

 

2016年4月9日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中