がんの患者会に参加して

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最近は毎月2-3回のペースでがんのセミナーに参加している。昨日はたまたまがん患者の体験談だった。数人話を聞きながらある患者の環境の変化という話にとても興味を持った。若くしてがんに罹患したのだが、がんとわかった途端生活が一変したという。少し列記してみたい。

1.まず仕事を休むので収入は減り、毎月抗がん剤代がかかる。がん保険だけで十分とは言えない。
2.会社に迷惑をかけ、今後どうなるかわからないので会社も曖昧な返事になる。
3.両親に心配をかけ、嫁の親から「孫にも出たら・・・。」と言われる。
4.家族特に子供に伝えにくい。父親は子供に伝えるのが苦手。
5.病院で心理カウンセラーなど相性によって、全く癒えないことがある。
6.あまり親しくない友達から突然連絡があり、「大丈夫か?」と言われる。
7.友達からお誘いがなくなる。
8.子供のPTAで親が色々気を使ってくれるのがわかる。
9.地域でがん家族という目で見られる。
10.聞いたこともない健康食品を勧められる。

これはほんの一部だが、成る程と思った。がん患者から、「がんとだけ闘っていれば良いのではないのです。」という話をよく聞く。そんな状況のなかで心は折れるが自分を保ちながら生きていく。時には余命を逆算しながら。病気にならないにこしたことはないが、こんなに色々と闘わなければないないことはあまり知られていない。昔なら患者が一部の人にしか話さなかったことが、最近はSNSで情報発信される。いつもそういう内容を読みながら、そういう部分のケアーが全く出来ていないことを痛感している。だから患者会に頼らざるを得ない。がんは薬だけで治療するものではない。大事なものに目を向けていないと、いつも感じている。

2018年12月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中