ぎっくり腰はすぐに治さない方がいい話

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急に寒くなったせいか、坐骨神経痛やぎっくり腰の方が増えている。前回、ぎっくり腰の治療をした方も殆ど痛みが取れ、準卒業まで来た。しかし本音を言うとあまり早く治らない方がいいと思う。今回じっくり自分の身体に向き合って、腰が痛くない生活がどれだけありがたいか、身にしみて感じるのに一番いいチャンスだからである。以前、生きているだけでボロ儲けで書いたが、普段、普通の方は身体のことを全く考えていない。私は職業だから朝から晩まで身体のことばかり考えている。何処かに痛みが出た時は、身体の事を学ぶチャンスである。だから簡単にぎっくり腰が治ってしまうと依然と同じ生活をして、今度は短い期間でまたぎっくり腰が出る。大切なのは症状を治めることではなく、自分の身体の癖を知ることである。例えば足の左右差、お腹の調子、どうしてぎっくり腰になったのかの理由を知ることである。痛みが続けば続くほど、色々と考えると思う。大腸がんかも知れない・・・?脊柱管狭窄症になったかも知れない・・・・?しかしぎっくり腰の痛みがすぐに取れてしまっては、そんな事考えるわけがない。そんな解説をしたら、患者さんが「確かにそうですね。痛みはない方がいいですが、今後年を取っていくわけだし、身体のことは大事ですね。少し痛みを感じながら学びます。」と言っていた。

2016年10月17日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中