べーカー嚢胞について

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時々、膝の裏が腫れている方がいる。ベーカー嚢胞といって膝関節包の関節液が作られすぎると逃げ場を求めて膝の後ろで腫れてしまいます。変形性膝関節症や膝への負担などで腫れたり治まったりします。いつも腫れている場合は整形外科で手術の対象になりますが、特別に痛みも伴わないので、そのままにしている方も多いです。右膝の裏に出た場合は、車の運転で渋滞時など負担がかかり、山歩きの時などはサポターをしていると楽です。ベーカー嚢胞がそのままになってしまうと脛が硬いままになって、脚の左右差から坐骨神経痛を招きかねません。特に膝の後ろは真ん中に神経動静脈が通っていて、周辺は脂肪組織で正座などをして時にうまく曲がる構造になっています。ある程度ゆとりがあるので、関節包などが逃げてきて腫れてしまいます。そして太腿の裏(ハムストリング)に問題がある場合、特に下腹部から悪影響を受けるので、腹圧が高いとハムストリングの所で神経の圧迫が起こり、ベーカー嚢胞は出やすくなってしまいます。ですから膝の後ろの腫れを治めるのに、腸を整えないといけません。こういう指導を整形外科でしないので注意が必要です。連続で腫れている場合でも、医者に行って取って下さいと言えば、「あなたが希望すれば手術しないことはありません。」と言われます。余程の神経圧迫がない限り、絶対的に取らなければならないものではありません。負担をかけずに上手にケーアーしてあげればいいと思います。

2017年4月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中