低い台所

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以前、結婚したばかりの女性が義理の親と同居で腰痛が治らないといって通っていた。精神的に大分辛いのかと思って身体を診たら、単に台所の高さの問題であった。姑は150cm、嫁は170cm。当然姑用に台所が作られているから嫁にしてみたら、毎回台所に立つ度にかがむ。これがキツイ。やってみるとわかるが、数分でも前屈みの作業は腰にくる。治療しても解決法がなかったので、引越を勧めた。引っ越し後は来なくなったが、この台所の高さは大問題である。今日も新しいマンションを買った方が、引越が終わり少し料理でもと思ったら、今までより台所が低いことに気がついたという。現地調査をしなかったのかと聞いたら、モデルルームだけ見たという。引越の疲れもあって中々一筋縄では行かない腰のこりになっている。これは大変だと思い、「すぐ業者に言ってなるべく安い金額で、すぐに改装した方がいい。」とアドバイスをした。売ったばかりなので業者も考えてくれるはずである。売ってから半年も経ったら当然聞き入れて戴けない。以前、台所をどうしても上げられなくて腰椎椎間板ヘルニアになり、苦肉の策で床を下げた方がいたが、それほど深刻である。テレビで以前、姑が低く嫁が背が高く、嫁の所だけ床を下げ姑が台にのっていた映像があったが、これぐらいしか解決策はない。最新式なら電動で高さを変えられるのもあるだろうが、一般的ではない。たかが台所の高さであるが、治療家からみるといくら治療に通われても良くならない。後から思えば改装代ぐらいは治療費にかかってしまう。これから家を買う方は必ずチェックしなければならないところである。

2017年4月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中