何を作るかではなく、何処を削るかが大事

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先日テレビを観ていたら、ソフトバンクのペッパー君を開発した方と大仏師の方が対談をしていた。会話の中で、「木から彫っていくわけですが、鼻を作るのではありません。頬を削れば鼻が自然に出来るのです。木が私にここを削れというのです。」という内容のことを話していた。この言葉にはハッとした。我々も治療の際に膝を治そうとして、膝ばかりに目を向けるとあまりうまくいかない。周りの環境を整えて膝本来が自由になるように仕向けると、膝を触らなくてもうまくいく。昔からこの業界の名人は、「周りから落とせ。」という言葉を残してくれたが、ようやくその領域のことが理解出来るようになってきた。鼻は作るものではなく、周りを削って自然に出来るもの。膝もそこだけいじるのではなく、周りの環境を整えれば自然に回復するもの。おそらく同じ意味であろう。治療経験からも患部をいじったときより、周りだけで患部か良くなった時の方が結果が良い。膝が本当に喜んでいるということだろう。最近、健康食品の何を取れば元気になるのかという問いが多いが、この飽食の時代、何を取るのではなく、何を削るかの方に目を向けて欲しい。減食や断食、今の時代食べて健康にならない。薬も効かなければ皆さん増やすことばかり考えるが、減らすという発想がない。少しこの「削る」という意味、生活から見直し、断捨離ではないが、削る物がわかると、綺麗な鼻が現れることを肝に銘じたい。

2018年2月22日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中