切らずに治したばね指の話

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腱鞘炎や弾発指(ばね指)で来る方か最近は多い。一昔前は鍼灸で治療をしていたが、医者のステロイドに全く適わないので、最近は患部以外は治療するが患部は注射を勧めている。初期であれば注射だけでいいが、酷くなると手術が必要になる。手術と言っても早ければ15分程度のものなので、安心して受けられる。しかしこの手術という言葉を聞いただけで参ってしまう方がいる。弾発指などは簡単に治るのだが、詳細は下記を参照して欲しい。

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/snapping_finger.html

どういう状況になっている方というと丁度、刀と鞘の関係で刀が太くなると鞘を自由に動けなくなることが原因。注射で刀が細くなれば良いが、ならない場合は鞘を切れば引っかからない。理由が分かれば単純なのだが、世の中には頑なに拒否する人がいる。以前一人だけ、紹介出来た方がそうだった。腱鞘炎を手術しないで治す方法を教えて欲しいという。その方には2つの条件を出した。

①絶対に良くなるまで手を使わないこと。
②24時間冷やし続けること。

確か70才ぐらいのご婦人だったが、そんな指導をしてもどうせ出来ないから、手術になると思っていたら、「死んでも切るのはいや。今、胆石を持っているが、切らずにお灸で治した。」と言う。はたしてどうなるかと思い、2週間ぐらいしておみえになった時に話を聞いた。「あの日から主人に、『先生が手を使ってはダメと言うから、今日から買い物と家事はお願いします。』とつたえ、自分の仕事の和裁は指示をするだけにした。24時間冷やすのに、夜中に2回は起きるがお陰様で楽になった。」と言う。これには驚いた。すこしご主人が気の毒になったが、そのまま治ってしまった。現実問題この1例しか体験していないが、一般的な主婦の方には無理だと思う。世の中にはこういう話もあるということを知って欲しい。

2017年4月23日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中