初物と旬

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以前92才の元学校の先生を治療していたとき、「健康の秘訣は何ですか?」と聞いたら、「毎日同じ時間に同じ物を食べること。そうすれば同じようにお通じがある。旬はいいが初物はダメ。」と教えて戴いた。これには少し驚いた。常に初物を食べて、元気を取り入れると思ったら、変わったことをしたら受け止めるだけの体力がないという。なるほど、90才を超えるということはそういうことかと学んだ。その先生がある時、青森に住んでいる生徒(80才を超えている)から、「是非先生に初物を食べて戴きたい。」と送られてきた物に対して、「初物か・・・・。」と言って、折角の生徒から送られてきた物に対して食べないと御礼も言えないので、口にしてから体調を壊してしまった。80才の生徒の気持ちも分かるが、先生の気持ちも分かる。そんな体験をしてから、年配の方に初物を送ることをしなくなった。ある程度の高齢まで体調を維持しているということは自分なりの健康法がある。それは決して世間で言われている内容と同じとは限らない。オリジナルがある。こちらが良かれと思ったことに対しても、年配者にはその年にならないとわからないことが沢山ありそうである。

2016年12月1日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中