副交感神経のスイッチについて

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仕事柄、交感神経優位の方ばかり診る。常に戦闘モードでスイッチがオフになっていない。これでは疲れるだろうと思いながら治療している。以前、自分自身の副交感神経のスイッチはどう入れたらいいのか実験したことがある。仕事が終わってまず何を身体が求めるか。まずは美味しい物を食べたい。次にマッサージにかかりたい。次にいい映画が観たい。いい音楽が聴きたい。いい香りを嗅ぎたい。柔らかなものに触れたい。結局五感を満足させたがっていることに気がついた。これ以外に何かないかなぁと思っていたとき、子供達がローラースケートをやりたいというので、連れて行った。仕事柄指でも怪我をすると困るので始めは見ていたが、何回かいくうちにセミプロの見事な滑りを見て、やりたくなってしまった。プロテクトを指、肘、お尻、膝と万全にして滑ったら、かつてない快感を感じすっかりはまってしまった。狭いところをただ回っているだけなのだが、独特の幸福感が出てくる。身体を久しぶりに使っているのだが痛くない。脳内麻薬が出たのであろう。まるで宙に浮いているような感覚で、毎週行きたくて仕方がない。たまたまスケートリンク場が閉鎖になってしまったので、続けられなかったが、見事に副交感神経のスイッチは入った。では今までローラースケートはやっていたのかというとそうではない。アイススケートも1回程度しかやったことはないし、あまり興味はなかった。ある患者さんはカヌーにはまった。真夏に漕ぐのだが、思いの外水面は涼しくはまってしまったと言う。私自身の仕事が副交感神経のスイッチを入れることだが、スイッチ探しの旅に出ることをお薦めしたい。意外なところにスイッチは隠れている。

 

2015年11月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中