圧迫骨折とリハビリ

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年配の女性が腰の圧迫骨折をして入院しているという。医者の診察では、腰骨にセメントを入れるほどではないという。退院後どのようにしたらいいのか色々とアドバイスをした。まずは自宅に歩行器をレンタルする、介護のショールームに本人を連れて行き、必要な物をケアマネと相談しながら決める。歩行器など必要なのは一時なので購入する必要はない。自宅に手すりをつけられなければ、ベッド、トイレ、風呂に専用の器具を設置する。腰のコルセットもオーダーで作るようになるから、装具屋さんと相談しながら微調整をして戴く。中敷きも作っておくと転倒しにくくなる。そして筋トレはプールがいい。リハビリは正味100日(3ヶ月)かかるので、途中でくじけないために、5ヶ月後ぐらいに旅行などの計画を入れる。「脚が良くなったら家族で京都へ行きましょう。」「これなら7月には北海道でラベンダーが見られそうだ。」特にお年寄りはこの目標があるだけでリハビリ辛さが紛れる。以前、膝を痛めたご婦人が、「こんな状態ではどこにも行けない。」と言っていたが、膝を治療しながら経過が良かったので、「5ヶ月後にヨーロッパの旅行計画を立てたらいかがですか?」とアドバイスしたら娘と旅行に行けてしまった。この目標だが期間と程度が大事で、リハビリを頑張り過ぎて怪我をしてはいけないし、目標が長すぎると続かない。長年やっているとある程度このレベルのご褒美がいいと分かってくる。昔に比べて病院がリハビリをしなくなったので、リハビリ難民が増えているのは仕方がないが、適切な治療とご褒美で人は回復するものである。

2017年4月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中