妊婦の骨盤治療

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仕事柄、妊婦さんは多い。訴えが殆ど、「腰痛」と「足の浮腫」で、ワンパターンである。最近はネットで「妊娠中に骨盤調整をして安産」などと出ているらしい。我々からしてみると妊娠中は体重の変化、重心の変化、腹圧上昇、下肢の浮腫など腰への環境は悪い。そんな時に安全確実に骨盤治療(仙腸関節)ができるかは極めて疑問である。今だから言えるが、20-30年前は時々治療したあとから痛みが出たと、妊婦さんから苦情をもらった。当時はよく理由がわからなかったが、今となって考えれば、とても不安定な時に骨盤(仙腸関節)をいじるのは相当な技量がいる。だから段々骨盤以外、周りから攻めて確実に腰痛を治す方法が身についた。患部を触らなければおかしくなることはない。骨盤治療は出産後から初めても遅くはない。出来れば出産後、3週間ぐらいで来てもらいたいとは思っているが現実来るのは2ヶ月後である。その頃には赤ちゃんが5kgを越え、それが又腰痛の原因になってしまう。本来は母体の中に自然に戻す力があるので、絶対骨盤治療は必要かと言われればそうでもない。しかし妊娠中から腰痛があり、出産後も悩むようならそれ以上悪化させないために治療はした方がいい。いずれにしても妊婦さんには修行時代が続く。

2019年5月11日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中