婦人科の影響を受ける片頭痛と下垂体

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少し仰々しいタイトルだが、女性で生理の影響を受け片頭痛の方は多い。薬が効かないかも多く、鼻炎や歯の噛み合わせ、首のゆがみなどが原因なら楽だが、すこし難しくなると甲状腺が絡む。もっと難しくなると下垂体が絡む。下垂体とは何となく聞いたことがあるだろうが、脳の底面で鼻の奥にあり、ぶら下がっているのでこの名前がついた。抗利尿ホルモンや成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモンと性腺刺激ホルモンなどがあり、ストレスに1番関わる副腎皮質刺激ホルモンも出す。とても大事な内分泌器官である。特にこの中で下垂体に腫瘍などがあり、性腺刺激ホルモンがうまく働かないと生理は乱れ、婦人科疾患が起こってしまう。中々病院でも見つけにくいところで、「この婦人科の病気は下垂体が原因だったか。」となることもよくある。婦人科の治療だけで改善しない方は一度この下垂体を疑うといい。特に前頭部(おでこ)の頭痛や頭重などを伴うことがある。片頭痛は普通はこめかみだが、詳しく聞くとおでこということがある。こういう方で婦人科に症状を持っている方は下垂体を念のため疑った方がいい。以前、2例ほど婦人科疾患が治らず、下垂体腫瘍で手術をした方を診たが、2人ともまさか下垂体が原因とは全く思わなかったと言っていた。中々馴染みがないが、なかなか治らない頭痛の中にはこういうものも隠れている。

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2016年4月23日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中