嫁と胃がん

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20年程前に乳がんをやった方が、今度は胃がんになってしまった。嫁姑問題で悩み、当院のカルテにも胃痛とよく記載されていた。ストレスも高く、我慢することばかりだったのだろう。幸い初期だったので無事手術で切除出来たが、この手術を受ける時の心構えが良かった。「今まで姑とは色々あったけど、この手術で過去はすべて終わり。ここをターニングポイントとして生まれ変わると腹をくくったら、早く切って欲しいという気持ちになった。新しい人生の希望ばかりが心に浮かぶ。」がんはその方の生き方が大きく影響する。ストレスばかりでは胃はもたない。今までそういう生活の結果でがんになった部分もあるので、手術を機にがらりと生活を変えた方がいい。よく手術さえ終わればまた今までの生活と思っている方がいるが、あまりお薦め出来ない。少しスローライフがいい。胃がんの方は術後よく日向ぼっこをしたり、好きにテレビを一日中見ているという。夫に、「よくそんなに長く見られるね。」と言われると、「だって面白いんだもの。」と言うという。この会話から想像するに、今まではそういうことが出来なかったのであろう。手術をきっかけに人生が変わることはよくある。一番いけないのは、「あの時あーしておけばこうはならなかったのではないか。何でしなかったのだろう。残念。」過ぎたことは過去なのでもういいのである。いいターニングポイントのきっかけを戴いたと、希望で生きることが今後がんが再発しないコツの一つである。

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2015年8月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中