少年野球の肩

印刷する

親が野球に熱心で子供にプロのコーチをつけ、将来はプロを目指しているご家庭はよくある。時々治療を頼まれるが、どのケースも一筋縄ではいかない。治療は小学生から高校生ぐらいのピッチャーが殆どだが、何回もこちらが冷汗をかいている。肩を酷使していることはわかるが、簡単に治療して治まるケースなどほとんどない。今まで1番酷いケースで医者でステロイドの注射を打ってもらい効かず、肩だけの治療で90分やってようやく治まったことがあった。大人でもこんなに一ヶ所だけ集中治療することはない。特にこういう子供は使命感というか責任感みたいのが強くて、自分が投げなければチームが負けてしまうことをよく認識していて、自分の肩の痛みはに関して弱音を吐かない。どんどん悪化してどうにもならなくて、親や監督に言う。そういうときに治療を依頼されるから、これが本当に15才の筋肉と思うぐらい炎症が酷い。来週試合とか言われると、何とかしようと思うから、あの手この手と技を出すが、楽に治療出来た記憶がない。そんな状況でも絶対的に効く治療がある。それは3週間使わないことである。大人の場合は3週間休んだぐらいで良くなることはないが、子供の場合は急速で回復する。こちらがびっくりするぐらい回復する。さすが成長期である。その体験を何度かしてから、完全休養を説得して取らせるようにしてから、治療が楽になった。これに勝る治療はない。多少治療して楽になれば又使えると思うが、子供の野球肩に関しては間違っている。たった3週間の休みが取れなかったために選手生命を台無しにしては可哀想である。子供が肩の痛みで悩んでいる親もいるだろうから、覚えておいて欲しい。どういう治療をするかではなく、いかに3週間休めるかである。

2016年5月8日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中