懲りないと学ばない

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減量や痛みの治療、がんの生活指導などをやっていると、つくづく人は懲りないと学ばないと感じてしまう。乳がん術後の治療をしている方は、厳しく食事指導をしたが本心から喜んでやっているわけではない。外食もしたいし、甘い物も食べたい、こってりしたものも大好きでテレビを観ながらスナック菓子をポリポリ食べたいのが本音である。一連のがん治療が終わり、数字も安定して良い状態となったが、良い状態になったといえば少しぐらい甘い物はいいだろうと思うのが人情である。やがて数字が悪化することは目に見えている。大体人は2-3回懲りると本気になる。腰痛の予防で来ている方も過去に2-3回辛い体験をしている。心の底からもうこりごりと身にしみないと駄目だ。若い頃は、「今の状態では○○は難しいので止めた方がいい。」とかアドバイスをしていたが、最近は大体何を聞かれてもいいと言っている。死なない程度に火傷をさせて、学ばせた方がいいと思っている。自分で考えてやってみておかしくなれば来るだろうから、「○○をやってみたらダメでした。」「そうでしょうね。」「え、先生はわかっていたのですが・・・・・。」「そんな事だろうと思っていました。」「ではどうして止めてくれなかったのですか?」「あの時ダメと言ったら止めていましたか?」「・・・・・・・。」「本当にアドバイスが欲しい方は、『どうしたら良いでしょうか?』と言って来ますが、自分の意見を通したい方は『これをやろうと思うのですがやっても良いですか?』と聞いてきます。自分の考えにお墨付きが欲しいのです。受け入れ体制がないので、アドバイスしても無駄です。」長年治療してきてようやく人の心が少し理解出来るようになってきた。

2017年4月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中