梨状筋(りじょうきん)症候群

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常連さんが腰痛で3回治療したが、全く効果がないという。以前、この方は膝を痛めたり、坐骨神経痛が出たりしていたので、今までと同じ理由の腰痛だろうと思っていたら今回は様子が違う。腰が痛いのは左なのだが、右の股関節に痛みがある。左腰痛は何度も書いているが胃腸が絡むので、そこを治療するとうまくいくが今回は全く駄目。鎮痛剤のロキソニンがバッチリ効くという。これは見落としているものがあるに違いないとくまなく調べたら、左の梨状筋(りじょうきん)を異常に痛がる。これは梨状筋症候群である。聞き慣れない名前だろうが、お尻を解剖をしていくと皮膚、脂肪と取っていくと大きなお尻の筋肉が出てくる。それを反転させると中から梨の形に似た筋肉が出てくる。梨状筋である。その下を坐骨神経が通っているので、梨状筋に何か問題が起こると坐骨神経を刺激して痛みが出てくる。多そうで中々ない症状である。普通の坐骨神経痛はその梨状筋より腰や太腿の症状を訴えてくる。長年やっていると、「この坐骨神経痛は○○が原因に違いない。」という目で見てしまう。時にこういう見落としが起こる。方程式に入れて治療法が分かれば楽できるのだが、常に身体は固定観念を持つなと教えてくれている。

無題

2015年9月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中