母親がおもちゃ

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新米ママだと中々子育ての悩みはつきない。お腹に10ヶ月いたとはいえ、いきなり人間が出てきて突然、「今日からあなたは母です。」と言われる。何をやっていいか分からなく、又授乳などで睡眠も取れず大変なのは良くわかる。しかしこの子育て、男には出来ない。例えば子供が学校に行くときなどよく、「車に気をつけて。」というが、ある程度の年齢になると子供が、「もうわかっている、毎日同じ事を言わないで。」となる。父親はそれを聞いて、「確かにそうだなぁ。」と思う。しかし母親は自分の身体を痛めているので、子供の怪我は本当に自分に痛みが出る。「確かに毎日同じ事を言うけど言い続けないと身につかない。言い続ければいざという時に身体が反射的に動き、避けられることもある。だから何と言われようと言い続ける。」と思っている。この粘り強さが子育てにはかかせない。これはあまり男性は得意ではない。同じ事を非生産的に中々言えない。女性の特質である。そして子供にとって最大のおもちゃは大人である。普段父親はいないことが多いだろうから、母親が最大のおもちゃである。子供が泣いても時には優しくされたり、無視されたり、笑顔を見せても反応して貰えたり、そうでなかったりと大人の反応は面白い。だから気を引こうと泣いたり、甘えたりする。自分を見ていて欲しいわけだ。子供は授かり物で預かり物、やがて社会に帰す。それまで母親の考え方、顔色、しゃべり方などすべてを学ぶ。よくよく考えると大変な投資である。そしていい子が育てばその後自分の人生がどれだけ幸福かわからない。逆に子供に泣かされる親がどけだけ多いかもわからない。自分がおもちゃと思い、忍耐強く楽しみながら育てて欲しい。

2018年12月25日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中