気のきかない婿殿

印刷する

常連の娘さんが妊娠をした。母親にしてみれば妊娠している娘を大事にしてもらいたいという気持ちで、どうしても婿殿の行動が気になる。ある時買い物の様子を見ていたら重い荷物を婿が持ってくれると思ったら、妊婦の娘がそのまま持っているという。何とも気のきかない婿殿に、義理の母としては文句も言えないという。しかし話を聞くと、娘がちゃんと頼めば嫌な顔をせず、荷物は持ってくれるという。こういうケースはよくあるが、私から見たら、嫌な顔をせず話せばちゃんとやってくれる婿は合格である。嫁がちゃんと婿を教育すればいいだけの話しである。布団や買い物、ゴミや部屋の模様替えなど、一つずつ婿をちゃんと教育する。毎回必ず、言葉に出してお願いする。それも具体的に。母親として期待する気持ちは分からないでもないが、「荷物を持って。」と娘が言って、「いや、俺は疲れているからイヤだ。」と言われたわけではないのだから、全く問題がない。特に婿殿がおおらかに育てられた場合は、中々気がつく環境がなくてボーっとしているから、とがめても仕方がない。兄弟が多く、いつも神経を張って生きてきた方とは気のつき方が違って当然である。これは大分昔の話したが、当時30才ぐらいだった私は家内の実家に帰り、くつろぐつもりで朝はモーニング、昼は何処かのランチ、夜は飲み会と実家で食事をしなかったら、義理の母に婿が一度も家でご飯を食べないと言われてしまった。今はなれば義理の母の気持ちは分かるが、当時は全くそんな事は思わなかった。やはり親にならないと気持ちは分からない。何事も理解するのに、時間はかかるものである。

2018年4月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中