治療の分かれ目

印刷する

日舞をやっている方が、膝にピキッという痛みを感じたという。その後痛くて曲げられず、足を引きずっていたという。調べてみると症状は半月板でこのまま悪化させてしまうと踊りに支障が出る。患者さんには次のような話をした。

「よく子供の頃転んで、肘や膝を擦りむきかさぶたを作った記憶があるでしょう。短気な子は風呂に入るとそれをすぐに剥き、血だらけになって又数日すると又剥いてなかなか治らなかった経験もあるでしょう。我々から見るとおとなしくそのままにしておけば、かさぶたが乾いて自然に取れるのに待てない。今はかさぶたを取れるまで待つ時期です。ここがターニングポイントです。少しぐらい膝がピキッといったからとて仕事を休めないとか、大事な会があるのに膝のことは気にしていられないなど言う方は後で後悔しています。身体は癖のものでピキッときてもそのままある程度安静にしておけば、たまたまだったんだということになり治癒の方向に動きますが、無理をすると痛みが出るのが当たり前という癖がついてしまいます。この癖は怖くて、ある程度悪化してしまうと治癒までにもの凄い時間がかかります。今2週間安静にしておけば踊り人生が5年は延びるのではないかと思ってしまいます。無理をしている方はこの程度の膝痛で5年短くなるとは誰も思っていません。だからターニングポイントなんです。」

こんな話をしたら、「はい、安静にします。」と言っていた。あともう一つ、半月板を痛めたときはすり足にして足を曲げずに伸ばしたまま歩くと膝に痛みは出ません。こんな事もコツの1つです。

2018年10月22日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中