病院の中で意見が違う先生に迷っている話

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腰の手術をした方が足首が動かなくなり、装具を着けなさいと手術の担当医に言われた。しかし装着して歩行訓練をするとどんどん膝が痛くなってしまい、リハビリの若い先生に訴えた。するとその若い先生は、「本当は着けなくてもいいと僕は思っています。しかし担当医の指示なので僕には逆らえません。ですからつけて下さい。」と言ったという。病院の中で違う意見に患者は悩み、痛くても真面目に着けていて3ヶ月が経ち耐えきれず来院された。もし私がその病院のリハビリ担当なら、手術をした先生に、「先生、腰のオペをした患者の○○さんですが、オペの後は装具が良かったのですが、その後痛みを訴え、膝にも来ています。装具を短くかるか足底板などで様子を見て、膝に負担をかけないようにしようと思うのですがいかがでしょうか?」と言えば、「え、そうなの。じゃ任せるからお願い。」と言われて問題は解決する。手術を担当した先生も術後はそんなにまめに患者を診ないから、状況の変化が分からない。若くてもリハの先生がちゃんと報告、相談すれば何の問題もないのに、こういう事は病院ではよく起こる。そんな話をしたら安心したのか、胸のつかえが取れたという。組織の中で上下関係がはっきりしていて、状況が変わるといくらでもこういう問題は起こる。私自身、病院勤務時代によく整形や外科の先生に相談に行った。すると手術した先生は仕事はもう終わったと思っているから、患者の症状に意識がいかない。そこをなんとかするのがリハの役目だと気がついた。今はがん難民とか言われているが、A先生とB先生の意見が違い、悩んでいる方は多いと思う。本音でぶつかり合えばたいした問題ではないのに、上下関係などで問題がおかしくなり、いつの時代も患者が被害を被る。これからは少し患者も勉強して、そんな状況でも対応出来るようにしたいものである。

2017年11月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中