白湯は冷たい飲み物?

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常連さんがほんの少しだけ、左の脛と左腰にこりがある。これは胃腸に負担がかかったことを意味するので聞いてみたら、何も悪いことはしていないという。冷たい物は飲まず、水も白湯を飲んでいるという。確かに白湯ならいいと思うだろうが、胃の温度は基本的には体温である。正確に測ったことはないが、36度や37度はあるはずである。白湯は常温だから今なら25度弱。約10度の差がある。身体に入れる物の温度の話をするときは、よく口呼吸と鼻呼吸の話をする。本来口はしゃべって食べるところ、鼻は呼吸をするところである。鼻が悪いと口呼吸になってしまう。どちらも肺に届くのに変わりがないと思うかも知れないが、大違いである。口からの呼吸はダイレクトにそのまま肺に行く。肺の温度が大体30度ぐらいだから、今の気温(25度程度)からしても冷たい空気である。しかし鼻から呼吸をすると鼻毛で異物を除去し、上・中・下鼻甲介という所で湿度を与え、温度も上げる。肺にしてみると鼻からの呼吸の方が数段楽である。口呼吸だと扁桃腺が腫れてしまうのを見てもわかるとおり、本来好ましくないのである。昔から日本には、「ぬるめ加減」とか、「人肌」という言葉があるが、実にいい表現である。お茶でもお酒でも昔から日本人は温度に関して敏感であった。それが何時からか冷蔵庫でガンガンに冷やした物をグイグイ飲むことが常習化してしまった。気を使って白湯も冷たい飲み物である。胃が丈夫な方はいいが、小鳥タイプの方はそんな知識も必要である。

2017年6月11日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中