膝を治す本を読んだら悪化した話

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常連さんが珍しく膝が痛んだという。そんなにひどくなかったので、本を買って読んだら、「膝痛は太腿の筋力低下によって起こる。だから筋トレをすれば治る。」と書いてあったという。真面目に筋トレを数日したがなぜか悪化したので来たという。確かに太腿の筋力低下で膝痛が起こることは事実だが、膝痛の原因はもう一つある。太腿が硬くなることである。硬くなった場合はほぐすしかない。筋力低下は一つの原因に過ぎない。どうも買った本には筋トレの話しか書いてなかったみたいだ。我々からすると片手落ちである。以前、治療家とトレーナーの違いでも書いたが、トレーナーは筋力を上げることしか考えない。我々はどうやってマイナスをゼロにするかしか考えない。患者は大体マイナスなので、まずはゼロにしてから筋トレをするのが正しい。マイナスのままで筋トレをしたらおかしくなる。この方は筋肉が硬くなっただけである。カルテを見たら前回の治療の時に太腿の裏の硬さを指摘している。それが影響しただけである。こう言う方に限ってテレビを観て○○を飲みたいとか言い出す。飲むのはいいが効かないと思う。太腿をほぐしたらそれで解決してしまう。我々のように身体をくまなく診ていると原因がすぐに分かる。このケースでは筋トレもヒアルロン酸・コンドロイチンもちょっと的外れである。やはり治療はドンピタでないとだめだ。

2017年4月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中