蜂窩織炎と点滴

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紹介で膝痛が来た。脚を診ると普通の膝痛では熱を持たないところが熱い。すぐにこれは感染で蜂窩織炎を疑った。「医者に行って抗生剤をもっらてください。」と伝えたが、蜂窩織炎の詳しい説明はしなかった。その次に来たときに、「医者には行けなかった。」と言う。こういう場合は患部に鍼を打ったり、揉むと大変なことになるので、仕方がないので痛くない方だけ治療して、「必ずもらって下さい。出してもらえないときは氷で冷やして、熱がなくならないと治療出来ません。」と伝えた。今日来たときに、抗生剤が出されただけでなく、点滴も指示されて打ってきたという。これには驚いて、「昔はよく病院で点滴は打ってくれたが、最近はやってくれるところが少ない。抗生剤を出されて終わり。本当は点滴をある程度続けて、熱がなくなるまでやらないといけない。普通は数日から場合によっては2週間かかる。なんてラッキーなところへ行ったことか。あなたは強運です。」と言ったら、「何で点滴を打たれたかはわかりませんでしたが、理由を聞いて分かりました。帰りがけに少し続けなさいと言われたが簡単に考えていた。先生が何を言わんとしたかったか良くわかったので、ちゃんと続けます。」で一件落着。こちらはどうせ病院に行っても点滴はやってもらえないだろうと考えていた。だからせめて薬だけもらいなさいという話をしたのだが、担当の先生の見立で一番良い形になった。治療には背景がある。すべていつも話しているわけではないが、時には話さないと通じないことがある。今回は良い経験をした。

2019年2月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中