透析患者の心臓痛

印刷する

透析患者が左肩が痛くて治らないという。奥様が医学知識があり、「うちの母がひだりかたをいたがって、『病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)』と言って、心臓病で死んだ。だからうちの人も膏肓を痛がっているから、危ないんじゃないか。」と言う。調べてみると膏肓ではなく、多少下の反応点で純粋に心臓の反応である。心臓の反応は出ているが、医者で調べても何ともないという。この心臓の反応(左の肩甲骨の下)が取れない理由は腕にあった。透析の場合、シャントといって、動脈と静脈を繋いでそこから血液の入れ替えをする。それが左腕だったため、腕の反応が左肩に前面に出ていた。その治療を全くしていなかったので、心臓の反応が取れないことがわかり、これなら2000円しないバイブレーターで良くなると説明したら、「え、2000円しないバイブで良くなる?心臓が危ないんじゃないですか?私は母と同じかと思って覚悟を決めていたんです。2000円で解決?・・・・・・・・・。あと、冷たい空気を吸うとまた辛いというのです。」「それは腕の反応点と胸の反応点が殆ど同じ場所だからです。左胸の治療をすれば心臓の反応は楽になります。」「え、腕は胸が同じ反応点?・・・・・・・・・。2000円で解決・・・・・・・。心配したのは何だったんでしようか?」「実はこう言う方がとても多いんです。だから最近は悩むな、聞け。と言っています。」患者さんが持てる限りの医学知識をこねくり回して原因追及する気持ちは分かるが、大抵間違っている。悩まず聞いて欲しいと何度も言っているが、心臓が危ないという話と2000円で解決という話ではあまりに差がある。物事の本質がわかればこんなものである。この患者さん、自分でバイブを当てながら年が越せそうである。

2017年12月26日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中