難しい妊婦の腰痛

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仕事柄、妊婦さんは多い。訴えの殆どは、「腰痛」か「足の浮腫」である。以前は臨月ギリギリまで治療をやっていたが、最近は予定日より2週間ぐらい早いのが当たり前になっているから、臨月に入ったら治療は断っている。腰痛もお腹が大きくなったことによる重心の変化や足への負担なら治療は楽であるが、時々難しい方が来る。特に尻もちをついて尾てい骨痛や仙腸関節の問題などは、注意してやらないと治療後痛みが酷くなってしまうことがある。今日来た方も仙腸関節がらみでお尻の横が痛いという。患部に鍼を刺して様子を見たが、殆ど改善しない。下半身を調べると胃炎の反応があちこちに出ている。話を聞いてみたら、昔煙草を吸っていてすっかり胃を壊したという。胃がスッキリしたことがないという。脚の硬さから7-8年の歴史なので聞いたら、胃の調子の悪いのがここ10年だという。今回は第2子の出産だが、第1子の時も坐骨神経痛が出たという。その時も胃が関係したであろう。痛みが強いと鍼が難しいので治療をお灸に変え、現在様子を見ている。出産後授乳が終わってからでないと投薬など胃の本格的治療は出来ない。今胃と腰痛を治しておけば、閉経してから坐骨神経痛に悩まされることはない。妊婦さんで慢性胃炎で腰痛持ちは多いのではないだろうか。

2019年5月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中