鞭打ちの治療のコツ

印刷する

病院勤務時代は救急だったので、交通事故か脳卒中でかなりの数の鞭打ちの治療をした。外来と病棟回りで、ある時に面白い事に気がついた。医者の指示で1-2週間に1度程度の治療をしている方は時々具合が悪いという。外来でほぼ毎日治療している方はあまり言わない。酷くない方の方が症状が出ている。一度治療しても病気の勢いがあるとまた症状が悪化する。1-2週間に1度では症状を押さえ込めない。しかし酷い鞭打ちの方でもほぼ毎日治療していると、症状を封じ込められる。こういう経験をしてからは治療にゴールデンタイムがあることが分かった。我々は経験があるから患者さんには、「この症状は根を詰めて治療した方がいい。」とアドバイスするが、「いゃ、時間が取れなくて・・・。」と言われてしまえば終わりである。後になって、「○○の症状が出てきた。」と言われれば、それはそういうものですと言ってしまう。この仕事では強制的に来て下さいとは言いにくいので、仕方がない部分はあるがかなり的確な指導はしていると思う。後になって、「こんな症状が出るなら言って下されば・・・。」と言われるが、「一応、まとめて治療した方がいいとは言ったんですが・・・。」「え、そういう意味だった?」こんな会話を時々している。

2017年10月16日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中