鬱病のさじ加減

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弟が鬱病で部屋に閉じこもり気味で、最近ようやくある趣味を見つけたという。姉としては何とか良くなってもらいたい気持ちで、その趣味にかかわるものを沢山買い、それに関係あるものも揃えてあげようと思うという話をしていた。話を聞きながら、「相手の言葉を額面通り取れば良いと思います。増やすのではなく、少ないぐらいでいいと思います。例えば小学生が勉強をやる気がなく、少しだけ計算問題に興味を持ち、お母さんにドリルを買ってきてと言ったとき、お母さんが少し欲を出して、漢字も地理もとドリルを増やしたら子供はやる気を失ってしまう。買ってもらった計算ドリルが易しければ、もう少し難しいのがいいとやる気を引き出せる。身内を思う気持ちは分かるが、本人はようやく色々と考えて一つのものにたどり着いたのですから、言われた物だけ買えば良いと思います。」という話をしたら、「成る程ねぇ。」と言っていた。早く良くなってもらいたいのは万人の願いだが、そこに至るまでの時間経過を考えれば、焦ってはいけない。よく子供に、「これが出来るのだから次はこれ。」と矢継ぎ早に課題を与える方がいるが、子供に器があれば良いが、器を見ないと失敗する。何事も相手の器が基準である。

2017年4月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中