鬱病の方の考え方の癖

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仕事柄、鬱病の方は多い。正確に言うと15年ぐらい前から患者が急増して、初めは対応出来なかったが現在では対応出来るようになった。初診時に色々と話を聞くが、どうも考え方の癖みたいなものをよく感じる。それは、「また完全に治っていない。」とか、「残り15%が良くならない。」とか悪い所ばかりに目を向けている。我々から見ると大体出来れば合格と思ってしまうが、そういう方達は完璧主義者が多いので、駄目なところばかりに目が向く傾向が強い。そしてそれをいつも気にかけている。治療して改善してもまだここがダメと言われてしまう。4つあった症状が3つ良くなってもまた1つダメと言われてしまう。鬱病の薬も開発されているが、それだけで治るものではない。発症の初期に症状緩和には極めて有効だが、飲み続けて良くなった方をあまり見たことがない。医者に行くと、「この薬は飲み続けてください。」と言われる。薬を飲み続けるということは治りませんと言われているようなものである。こういう場合は出来たことを考える癖をつけるといい。今まではこれが出来なかったが、これが出来た。またやったらまた出来た。小さな喜びを育てて、続けるしかないように思う。この繰り返しで考え方を少しずつ変えていくのがいい。時間はかかるがその自信が発想法を変えていく。やがて悪い所が占める割合が小さくなる。この訓練が一番大事だと思う。

2017年12月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中