がん予防に関して

当院は毎年、年賀状にワンポイント健康アドバイスを書いている。
今年はがんの予防に関して書いたら、反響があって今までがんに関して感じていることを書いてみたい。
15年ぐらい前だが、私がよく治療している人の中にがんが少ないことに気がついた。
その時は我々の治療は保険は効かないし、やはり経済的に豊かな方は食べ物が違うのだろうぐらいにしか考えていなかった。
数年前にBi-Digital O-Ring Testの大村教授から、「古典で言われている足の三里の近くのツボを刺激すると細胞が元気になり、寿命は伸び、がんに対して抑制的に働く。」という事を教えて戴いて、ビックリしていまいました。
足の三里は我々必ずといっていいぐらい治療するところです。
知らないでやっていたことが結果的にがん予防になっていたかもしれないとわかったわけです。
その後調べてみると、がんの術後などで来る方はいますが、月に2-3回ぐらいかかる常連さんの中にがんになった方は殆どいません。
血管障害の方は数人出ていますが、世間では3割ぐらいの方ががんにかかるのに当院では1割以下です。
極端に少ない。もちろん、当院にかかっていればがんにならないとは言いませんが、統計的に少ないことは間違いありません。
なにか全身治療、特に足の三里の刺激が効果を上げていると感じています。
また月に2-3回診させていただいていると、いろいろな話しが出ます。
下痢をしたとか風邪をひいたとか、のどの痛みが取れないとか、左の背中が痛いとか・・・
その都度、こういう場合は○○病院に行って調べてくださいという話をしますので、知らぬ間に予防になっているのかもしれません。
私自身は病気のネットワークと呼んでいますが、心臓を治すために歯周病を診てもらったり、頭痛をとるために顎関節を診てもらったりしています。
意外なところに原因があるので、そのアドバイスが効いているのかもしれません。
これだけがんが多いと本格的に予防を考えないと、国もがんになってから治療していてはお金がいくらあっても足りません。
子供の頃は風邪予防で乾布摩擦をしていましたが、何か学校教育などで取り入れられないものかと思案しています。
日々の生活の中で、何かがん予防のためのアプローチが出来ないか今検討しています。
出来れば薬ではなく、普段の食生活や生活環境、東洋医学的に身体の刺激や呼吸法などを組み合わせた方法を考えています。
少しまとまりましたら、またお伝えします。

image_print印刷する