にわか医者

私のブログを見て腰痛患者が通っている。
メルマガなどよく読んで頂いているおかげで少ししゃべると、「それは○○の話ですね。」と反応が早い。
こういう患者さんは腰が治るとにわか医者になりやすい。
自分が胃腸を治すのに「百草丸」や「ビオフェルミン」で良くなった体験があると、人を捕まえて、「君は胃の具合が悪いのかね。百草丸を飲みなさい。」と指導している。「え、腸もダメ、ではビオフェルミンを飲みなさい。」人から聞いたことをそのまましゃべっている。
腰が治らない方には、「君の腰痛はお腹が原因だ。胃腸から治さないとダメだ。」と自分が言われたことをしゃべっている。
それでいい結果が出ると、今度は病気の人を見つけて、「え、腰痛が治らない?胃の具合が悪いんじゃないか?」などと言っている。
少し成功体験が重なると、別の件で人から色々と聞かれる。
「喉が治らないのですが?」
「え、喉?ちょっと待って明日答える。」
その後でうちに来て、色々と質問して答えを仕入れていく。
帰りがけにはもう電話して、「喉の件だけど、○○しなさい。それが1番良い。」などとにわか医者になっている。
この仕事を長くやっているとそういう患者が増える。
伝道士みたいである。
端から見ているとおかしくて仕方がないが、悪いことではないので静観している。
こういう医学教育も人が元気に生きていく上でとても大事である。
もう少し続けようと思う。

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