脳腫瘍の講義を聞いて

Bi-Digital O-Ring Testをやっているとがんの患者さんは多い。
正しい知識を得ようと色々ながんのセミナーに出て感じることがある。
それは、「時代の経過と共に加速度的に医療が変わる」という現実である。
昨日も脳腫瘍の講義を聞きながら挨拶された先生が、
「我々が医学部の学生の時には脳腫瘍は切って治れば良いが、悪性度の高いものは諦めた。しかし今は全く違う。現代からその当時を見たら極めて低いレベルである。例えば今は頭を開けながら患者さんとしゃべったり、またMRIを見ながら手術の経過をみたり、染色して取り残しをチェック出来たり、遺伝子を調べて悪性度がわかったり、技術革新がすごい。しかし残念なことにそれが出来る病院と医師が少ない。今後はそれを増やすことが大事である。」
と言っていた。
脳に出来るがんは「脳がん」とは言わず、「脳腫瘍」と言う。
他のがんでもそうだが、半年経つと治療法が変わってしまうものがある。
やはり勉強し続けて追いかけるしかない。
追いかけてもゴールはないが、勉強しないことで古く間違った判断をしてしまうことは恐ろしいことであると改めて感じた。

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