身体のことを考える時期

色々な方を診ていると、一つの症状が出たときに身体の事を学んだ方がいいという方がいる。
例えば糖尿病と膝痛があり、当院に通っている場合、大抵膝が治ると来なくなる。
しかし膝痛の原因が過食による体重増加で膵臓に負担をかけている場合は、一時的に膝を治しても再発する。
我々から見ると膝痛と同時に、食生活や内臓への負担の事など色々と学ぶことがある。
そしてそれが身につくと自分の周囲の人(家族、友人、孫)にも伝えられる。
乳がんで通っている方には、「牛乳禁止、甘い物は麻薬、乳製品制限、炭水化物の話、電磁波の影響」など色々な角度で話をしているが、この時期に身につけて戴ければ自分の娘にも孫娘にも指導が出来る。
折角のチャンス、症状が治まったからといって勉強まで放棄してしまったら、再発時には悪化している。
大体カルテを見ると再発まで3-5年程度。
同じ事を繰り返している。
そういう方を何人も診ていると、症状のある時にあれもこれもしゃべりたくなる。
ただ、膝を治せば良いというものではないと言いたくなる。
長い人生には何度かこういう時期はあるが、確実にそこで学ぶ人は病気の予防ができる。
我々は職業だから、朝から晩まで病気のことを考えているが、症状が出た時ぐらいは身体のことを学ぶ絶好のチャンスと思って欲しい。

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