身体はスイッチ論

首を痛めて握力が極端に下がってしまった方の治療をしている。仕事柄、手を使う方なので、毎回腕や肩が硬い。自宅で何か出来ないかとハンディマッサージャーを買ってもらった。今回腕を診たら3割ほどほぐれている。ハンディマッサージャーが効いた様である。注意事項として私の体験から「やり過ぎは逆効果になる。」という話をしたら、「やはりそうですか。」と驚いていた。こういう機械は全て実験をしているが、私自身、腕を極端に使う仕事なので、夜寝る前に使ってみる。15分、30分、45分、60分、90分・・・。どうも一番いいのが15-30分である。やればやるだけいいと言うことはない。60分以上やっていると少し神経が麻痺してくる。何事も程度が大事である。患者さんが、「こんなに腕が疲れているのに、長い時間あててはダメですか?」と聞くので、「身体はスイッチ論なのでスイッチが入れば、それ以上は過剰刺激になります。」と答えたら、「そういうものですか?」と言っていた。他の治療もそうだが健康食品でもやたら増やす方がいるが、スイッチが入るか入らないかがポイントである。朝起きて健康に良いと言われている野菜ジュースを飲んでも効果がわからず、倍飲めば効くだろうと飲んだら下痢をしたと先日聞いたが、このスイッチのことが頭にあれば、多少治療に対しての感覚が変わると思う。遺伝子から自律神経に至るまで全てスイッチである。

 

 

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