頬で良かった

体調管理をよくやっている常連さんがヘルペスが出たという。初めは顔の頬の湿疹かと思っていたらピリピリするので医者に行ったら、ヘルペスと言われ抗ウィルス剤を5日間出され、事なきを得た。本人にしてみるとそんなに免疫が落ちているとは思えないし、体調も悪くないのにどうして出るのかわからないという。確かに医学書には体調が悪い時、免疫が下がった時に出るとは書いてあるが、実際は患者を診ているとどんな状況でも出る。医者に聞いたら、「いつでも出ますよ。」と言われ少し納得したという。大事なのはヘルペスが出たかでないかではなく、「何処に出たか」である。耳に出れば難聴や眩暈(めまい)、眼に出れば結膜炎などもっと重篤な症状はいくらでもあった。頬で良かったというのがポイントなのだが、どうして出たのかばかりに目がいってしまうとそれは違う。ポイントがずれてしまう。出るのはウィルスの都合で体調管理しても出るのだから、我々ではどうにもできない。「目や耳でなくて本当に良かった。」が正しい見方である。

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