食べられる量と食べていい量は別

付き合いで焼肉を食べ過ぎて調子が悪いという方が来た。断れない状況はわかるが話をしながら、食べられる量と食べていい量は別と言う話をした。胃が丈夫な方はかなりの量を食べられる。何となく能力が高く、偉いような気がするが健康とは関係がない。筋力であれば余裕があるという話だが、食べられる量で健康は測れない。食べていい量をきちんと食べている方の方が健康的である。昔は「恰幅(かっぷく)が良い」というのは褒め言葉で、見るからに社長みたいで偉く見えた。しかしよく考えると単に太っているというだけで、健康とは無関係、それどころか今は不健康に見える。食糧が十分になかった時代は満腹まで食べるのが夢で、そんな時代にお腹が出ていると、「社長は違う。」という感じで、豊に見えたのである。テレビでもフードファイターとかで、いかに食べられるかやっているが、不健康の極みと思ってしまう。それだけ物が余っている証拠である。今はメタボとか言っているのだから、いかに自分の適量の食事をしたかが褒められる基準のはずだが、中々世の中はそうはなっていない。健康の基準は食べていい量を守っているかどうかで決まる。

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