喘息(ぜんそく)
喘息の治療
東洋医学的に喘息の治療は色々と出来ます。医者から気管支拡張剤をもらっている方も多いですが、出来れば減らしたいというのが本音ではないでしょうか。喘息の場合、身体に出る反応点は首の後ろ、腕、胸と大体決まっています。反応の強い点を治療すれば薬を減らすことは可能です。あと気になるのはご自宅の環境です。エアコンが古かったり、絨毯を敷いていたり、ペットを飼っていたりするとなかなか呼吸器の病気は治りません。腸を治療することも大事で、乳酸菌の摂取とともにBi-Digital O-Ring Testで喉を弱くする食べ物を調べる事も大事です。喘息の方で静かに治療を受けていると咳き込むのに、自分が好きな芸能人の話をすると咳き込まない方がいます。気管支は自律神経の交感神経優位で開くので、少し緊張した方が呼吸は楽なのです。それにしても傍から見ていて漫画みたいに変化するので、仮病みたいに見えます。こういう方は小鳥タイプなので、何事も中庸、程々、いい加減、適当など私がよく使う生き方で喘息は良くなるのではないかと思っています。興奮だけでも困りますし、安静だけでもダメです。何事も中庸。喘息の方を見ていると益々この信念が強くなってきました。
腰を治療
喘息などの呼吸器疾患を持っている方の腰痛は、普通と腰の痛む場所が違います。呼吸器の反応は腕や胸、首の付け根などに出ますが、ある程度長引いた場合は、背中と腰の接合に反応が出ます。普通の腰痛はもっと下です。ですから場所を診ただけで、整形外科領域の腰痛か、呼吸器から治さなければいけない腰痛かすぐに見分けが付きます。腰痛が治らない方達の中に粘膜や鼻炎、喉、胃腸の問題を抱えている方が多いことは体験的にわかっています。耳鼻科を受診してその領域が問題ないことを確認してから、腰痛治療しても遅くはありません。寒い時期、喘息の患者さんがよくきます。少し意外かもしれませんが坐骨神経痛の治療をお薦めします。理由は坐骨神経痛を治療すると喘息が楽になるからです。腰に痛みがあれば神経が興奮して、喘息発作などを起こしやすく、また背中の筋肉も硬くなりますので、深い呼吸が出来ません。先程来た方は坐骨神経痛の治療がほぼ終わった頃に、呼吸が楽になり、喘息がほぼ治まってきました。喘息を呼吸器の病気だけの視点で見ずに、喘息になっても自力回復出来る身体作りはとても大切です。身体の何処に痛みがあっても喘息は治りにくくなってしまいます。こんな所にも治療のポイントがあります。
頭を治療
鬱病と喘息で通っている方がいる。仕事柄激務なので、いつも頭のこりが気になる。頭がブヨブヨだと頭が働かないと言ってくる。治療するとこれで仕事が出来るという。喘息を持っているので、あまり無理が出来ない。今回は背中の辛さで来た。喘息の薬も医者に増量されたという。調べてみると、喘息が悪化したのではなく、背中のこりと頭のブヨブヨで喘息が起こっていたことがわかり、背中と頭を治療してからもう一度、薬剤の適量を指導してもらったらどうかと話した。これには本人納得していた。ただ喘息が悪化したから、増量ではなく、身体の関係する他の所からのアプローチも大事である。喘息などを患っている方は不眠になりやすいです。理由は喘息でか肩の付け根がこって殆どの場合、左右差が出ますから首がゆがむわけです。首のゆがみで頭の血行不良が起こり、不眠や鬱病になりやすくなってしまいます。ですから喘息の方の首はいつも注意してみておかないと、すぐに寝違いを起こしてしまいます。身体は1ヶ所ゆがむと違うところへの影響があるので、それを予想して見ていないと、こんな事になるとは思わなかったということが簡単に起こります。
コロコロ
肺を患っている方が重い手荷物を持つと中々良くなりません。理由は手荷物によって肩甲骨の内側の筋肉が硬くなり、そこには呼吸器の反応点が集まっているからです。ですから喘息などの方の場合、荷物はコロコロなどにして下さいと指導しています。肩甲骨が自由にスライドして動くから呼吸が楽におこなえるのです。肩甲骨の動きが悪いままでは首がゆがみ、やがては頭の血流も落ちてきます。鬱病などはこのパターンが多いです。胸を拡げると肩甲骨は縮みますが、その筋肉が硬いままでは縮まらず息も入らず、浅い呼吸になってしまいます。
子供の場合
喘息の子供を持つ方が、子供の健康維持に何を注意いたらいいか教えてくれという。まずは電磁波、ゲームなどで長時間続けるのは感心しない。子供は外に出て元気に遊ぶ方がいい。次に人工甘味料、アスパルテームなどは記憶を司っている海馬に影響があることが分かっている。次にマクラ。そば殻は勧めていない。当院では複数の方が使う関係でパイプ枕で洗えるようになっている。その上にフェイスタオル、使い捨てペーパーである。ご自宅ではパイプ枕にタオルでいいだろうが、このタオルは毎日交換して欲しい。よだれや体液で再感染の恐れがある。そして乳酸菌。最近小児科でもよくラックビーなどを出すそうだが、大分腸と免疫の関係がいわれるようになってきた。最後にきちんと鼻炎を治すこと。これは症状が出なければ何もしない方は多いが、我々から見ると徹底的に治療して欲しいポイントである。鼻炎と頭の血流、集中力の関係などはよくいわれている。最後に顎関節。これは歯医者で噛み合わせを診てもらう。何か一つかけても元気は保てない。