大往生について

先日の11日は東日本大震災一周年の追悼式が各所で行われた。
いまだに行方不明な方もいらっしゃり、心から哀悼の意を表したい。
この災害を機に命に関して考えた方も多いのではないだろうか。
先日、「大往生したければ医療とかかわるな」を読んだ。
自然死について書かれていて、納得してしまった。

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)
中村 仁一 (著)

この業界30年以上いるが何とも核心を突いたお話しに唸ってしまった。
私自身、病院勤務の経験や親をがんで亡くした経験から、うなずく話しばかりで、是非読んで欲しい。
詳しい内容は割愛するが生きる意味の再発見になる一冊である。
中村仁一先生、全く持って同感です。

西洋医学の考え方に「死は敗北である」という考え方がある。
明日になれば新しい論文が出て、新薬が開発されて患者が助かると考えている。
だから治療法がない場合、延命に力を注ぐ。
しかしそのことが患者を苦しめている現実もある。
人間も自然一部、枯れて土に帰りたい。
寿命の中で自分を活かしたい。
活かしきれないことは後悔だが、生きすぎるのも好まない。
最後には生きたりたと言いたい。