男の38才説

40才ぐらいの男性には次の話をよくする。「男の38才説」といって、40才前に身体が少しおかしくなる。理由はこうだ。まず30代そこそこの時は10代・20代と何も変わっていないと感じている。確かにアフターファイブも元気だし、多少徹夜してもへこたれない。ゴルフだって絶好調、体のことを考えた事がない。しかし皆さんの体を診ているとそんなことをいっていられるのはおおよそ33才まで。そこから5年で一つの転機がくる。33才というと女性の厄年ですが男性にも関係がありそうです。仕事では一番勉強していてかなり知識も増え、やることなすこと結果が出て楽しく、いわゆるのっている時期です。食事も美味しく、残業だって大丈夫、寝ないでゴルフをやってもへこたれない。まさにsuper manの時期です。少しお腹が出てきたかなぁと感じるぐらい。ところが33才を境に体が少しずつ変化をしてくる。昔と比べるとちょっと記憶力に冴えがない、以前はいくら食べても大丈夫だったのに胃を重く感じる、仕事が終わったあとに腰が痛くなる、最近寝ても疲れが取れない、肩こりがひどくなってパソコンを見るのが辛い。眼の奥が時々痛む等明確な変化が起こってくる。そして5年経つと明らかに今までと違う自分を味わう。少し自分の中で葛藤が始まり出す。「寝れば取れたのに楽にならない。気のせい?病気なんかするわけないよなぁ。まだ若いし。」「たまたま今回仕事がきつかった、すぐにおさまるはずだ。」身体が明らかに変化しているのを感じ、不安になり、治療を求める。そういう男性がとても多い。38才になって味わう症状は治療をしないと治らないケースが多いです。男の厄年42才前に多少のメンテナンスが必要です。ここを上手に乗り切るとあとが楽です。この心と身体のギャップが、男の38才説です。