乳酸菌について
前回、がんの補助療法で乳酸菌の事を書いたら、もう少し詳しく説明して欲しいという声があり、良い機会なのでまとめてお話します。
まず当院で使っている乳酸菌関係は下記の5つです。
1.新ビオフェルミンS
2.わかもとの整腸薬ロロンS
3.アレルケア
4.エビオス
5.ORT-乳酸菌
新ビオフェルミンSはなじみがあると思います。
ビオフェルミンは大正時代にまだ乳酸菌の事が知られてない時代に整腸剤として作られました。
その後、フェカリス菌・アシドフィルス菌・ビフィズス菌など3種類で現在の「新ビオフェルミンS」になっています。
子供の頃、ヤクルトと共に親に飲まされた記憶のある方も多いのではないでしょうか。
多少の食あたりなら、ビオフェルミンを少し多めに飲むぐらいで、何とかしのいだ方もいると思います。
味自体もなじみのあるものだと思います。
わかもとの整腸薬ロロンSは「強力わかもと」でなじみがあるのではないでしょうか。
昭和初期の日本人の栄養状態が良くない時に、その向上目的で「若素(わかもと)」と名付けられました。
ロロンはビフィズス菌とラクトバチルス・ガッセリ菌の混合です。
アレルケアはカルピスがアレルギーを持っている人でも使えるように、アレルギー特定原材料(乳、卵、小麦、そば、落花生など)を排除したアレルゲンフリー製品。
「L-92乳酸菌」正式名称を「ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株」を使っています。
エビオスは乳酸菌ではなく、ビール酵母です。
ビ-ル酵母には、乳酸菌などの腸の働きに役立つ菌を増やしたり、食欲を増進させる作用があります。
弱った胃を助け、消化不良・食欲不振など、胃の働きが不十分なために引き起こされる症状を改善します。
ORT-乳酸菌はフェカリス菌を使っています。
普通の乳酸菌製剤1錠には100億個ぐらいの乳酸菌が入っていますが、ORT-乳酸菌には1.5兆個入っています。
昔は生きたまま乳酸菌を腸に届けないと効かないと言われていましたが、死菌でも十分効果があることがわかっています。
Bi-Digital O-Ring Testではがんの治療の第1選択です。
当院でも数十名の方が飲まれています。
がんの予防には最適な乳酸菌です。
まずはビオフェルミンから試していただき、あう合わない、便秘になるなど様子を見ながら調整します。
薬でも何でもそうですが、長期服用していると効かなくなるので、時々は乳酸菌を変えたりして調整します。
腸で一番大事なのは「腸管免疫」で身体の中で最大の免疫装置です。