還暦を越えた男性は家事がお薦め

男性も還暦を越えると生き方が難しくなってくる。
生涯現役の方や趣味を持ち続けている方はそのままでいいと思うが、定年と同時に毎日家にいると奥様から嫌われてしまう。

さっき朝ご飯食べたのに、またお昼も食べるの?
人が外から帰って来た瞬間に、「お茶入れて。」とは何事。自分で入れなさい。
外の空気でも吸ってきたら?
私の視界に入らないで・・・。

どうも段々、邪魔な存在になってくるようだ。
そんな話をよく聞くので、定年後の男性の生き方を提案したい。

還暦を越えたら男性は家事がお薦めである。

最大の理由は女性のおさんどんからの解放と男性の健康保持である。
主婦から見ると男は定年で何もしなくてもいいが、女は一生家事がついて回る。
私達に定年など死ぬまでないと言いたい感じである。
だから、料理を作るのは別にしても掃除、洗濯、買い物、食事の後片付けを男性が受け持つのである。
これは喜ばれる。
治療家から見たメリットも大きい。
定年後の男性の病気を見ていると脳梗塞や認知症が多いように感じる。
1日家にいて歩かなくなることにより、太腿が細くなり、下半身の血流低下と共に、頭の血流も少なくなる。
毎日考えることもないから、一日中テレビとお散歩が少し。
月に一度の友人との会話だけでは足らない。
そんな状況での病気の発症である。
仕事を続けている方が発症しても元気である。
仕事がリハビリになっている。
しかし家にいるだけでは500歩も歩かない。
ベッドとトイレ、風呂、リビングで終わり、外にも出ない。
しかし家事を受け持つと最低でも8000歩ぐらいは歩かなくてはならない。
かさばるティシューや重い米に水、夕飯のメニューを考え、買い物に頭を使う。
冷蔵庫の中も計算しながら、なるべく安いものを買う。
結構考えたり、思い出したり頭を使う。
食事が終われば洗い物。
適度な運動に胃腸も働いてくれ、消化にも良い。
そして洗濯に部屋の模様替え、季節の衣類の整理、庭の手入れに水まきと1日休む暇もない。
しかしこれが自分の筋力保持にちょうどいい。
家事はどこまでやってもエンドレスだが、いつでも止められる。
リハビリには最適の条件である。
肉体的に筋肉を痛める程力仕事ではないし、頭と身体が同時に動かなければならない。
脳の血流にもいい。
耳の痛い方達も多いだろうが、ご主人を介護している奥様からの声は悲痛なものがある。