妊婦治療のコツ
妊婦治療は「腰痛」と「足の浮腫」が主な症状だ。
しかし意外と妊婦治療は知られていない。
我々からするとこの2つしか症状を聞かない。
まず体重増加による重心の移動で、腰が痛くなる。
増える方は15kgぐらい体重が増える。
赤ちゃんは羊水を入れても5-6kgぐらいだから、少し食べ過ぎとは思うが、あれだけ後ろにふんぞり返れば腰も痛くなると思う。
次は浮腫だ。
これには理由があって、赤ちゃんは腎臓が機能していない。
母親が1.5人分、腎臓を働かせている。
またタンパク質や鉄欠乏、ホルモン、血行不良など原因は色々とある。
尿が出にくい場合などは、中毒症を疑い、きちんとした診察が必要だ。
マッサージはうつ伏せができないので、上向きか横向き。
横を向いたときは胎児に圧がかからないような角度で治療するので多少の技術がいる。
またぴっくりするほど、感覚が鈍感になっている。
こんな圧で押しても大丈夫というぐらい、普段とは感覚が違う。
お尻などは我々が全体重かけても大丈夫なほど、強い刺激を求めている。
これに気がついたのは、長年仕事をしているおかげで、娘時代から知っている方達が、結婚、妊娠して、治療を求めにくる。
しかしいつも通りやっても全然効かないという。
調べてみたら、感覚が大分鈍くなっていて、普段の倍ぐらいの圧をかけても妊娠中は何の問題もない。
だからよそへ行ってマッサージをしてもらうと、物足らないで効いた気がしないと文句を言ってくる。
そういう方を何人も見て聞いてきたので、感覚鈍麻がわかった。
だから、こんなにやっていいのかというぐらい刺激して、丁度良い。
出産後は感覚が戻るので、妊娠中はこんな圧でマッサージしていましたというと皆ビックリする。
妊娠中の治療をやってくれないところもあるそうだが、腰や脚が浮腫時ほどマッサージは欲しいのではないかと思ってしまう。
長年の経験でかなりの足の浮腫にも対応出来るので、これから妊娠しそうな方は治療できることを知って欲しい。