子供を花粉症にしないための9カ条
アトピー性皮膚炎や花粉症の子供を持つ親にアレルギーに関して色々とアドバイスをした。
最近、子供の衛生環境が良すぎるとアレルギー疾患の罹患率が高くなるという「衛生仮説」を裏付ける研究報告がなされている。
昔は青っぱなの子供がいて、学生服などは鼻をすすってテカテカであった。
我々の上の世代では蟯虫・回虫検査が当たり前だった。
そんな時代にもスギは飛んでいたが、花粉症などいなかった。
花粉症の季節に、都会の交差点で皆マスクをしていると異様なものを感じるのは私だけではないと思う。
昔は少なかったアレルギーが最近なぜ急激に増えているか、現代人の過剰なまでの潔癖さに警鐘を鳴らしている。
以下は理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長のご発表。
「子供を花粉症にしないための9カ条」
1.生後早期にBCGを接種させる
2.幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる
3.小児期にはなるべく抗生物質を使わない
4.猫、犬を家の中で飼育する
5.早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす
6.適度に不衛生な環境を維持する
7.狭い家で、子だくさんの状態で育てる
8.農家で育てる
9.手や顔を洗う回数を少なくする
抗菌、除菌とは全く逆の考え方である。
食べ物が落ちても、「3秒ルール」とか言って昔は平気で食べていた。
私自信この考え方に大賛成で、花粉症のひどい方には出来れば蟯虫回虫を飲んでもらいたいほどである。