がんになりやすいタイプC

前回、タイプAに関して書いたが、他にもタイプB、タイプCが存在する。
タイプAの反対の性格がタイプBだ。
ではタイプCはと言うと、がんになりやすい性格を英語のcancerの頭文字「C」をとってタイプCと言う。

○怒りを表出しない。過去においても現在においても、怒りの感情に気づかないことが多い。
○ほかのネガティブな感情、すなわち不安、恐れ、悲しみも経験したり表出したりしない。
○仕事や人づきあい、家族関係において、忍耐強く、控えめで、協力的で譲歩を厭わない。権威に対し従順である。
○他人の要求を満たそうと気をつかいすぎ、自分の要求は十分に満たそうとしない。極端に自己犠牲的になることが多い。

タイプCは、人付き合いによって非常にストレスをためやすい面がある。
他人に失礼なことを言われても、嫌な感情を口に出さない。
自分より他人の意見を優先させ、いつも協調的に接する。
また、怒りやネガティブな感情を表出せず、それに気づかないこともある。
タイプAと違っていつも雰囲気が良く、他人ともトラブルを起こすことは少ない。
素直な感情を心の奥で抑圧しているために、ストレスは確実にたまる。
それが免疫防衛機能に影響し、がんへのリスクを高めると考えられている。
何かの物事に対して、異常なほどのこだわりや執着を示してのめり込む性格。
全員が当てはまるわけではないが、このタイプの治療は難しい。
治療が効いているのか、効いていないのか判定しにくい。
こういう方とは徹底的に時間をかけて向き合う必要がある。
その方の考え方を変えるのは難しいが、治療に関しては別の考え方もあると伝えることは出来る。
治療が共同作業になる。
農業で言えば、土地を耕し、種をまき、水を撒き、収穫まで共に行動する。
そして収穫時(治癒した時)の喜びは格別である。