生活を楽しむ

胎内記憶で有名な池川明先生の講義を久しぶりに聞いた。
以前から婦人科の患者さんで困ると相談にのって戴いていたが、今回の話しの中に今までとは違う内容の話があった。
それは人は死ぬと魂になって生まれ変わるが、どうもあの世は暇らしい。
この世には興味津々で皆来たくて来るという。
丁度子供が少し変わったもの、面白いものを見たがるのと同じ心理だという。
ということはこの世を楽しむために来ているのである。
以前、師匠から人生で大切なものの一つに「生活を楽しむ」があると教えて戴いた。
徳川家康ではないが、「人の一生は重荷を負うて、遠き道を行くがごとし」が頭にあって、諸先輩からは生活を楽しむという言葉を聞いたことがない。
少し年配の方もそうだと思う。
人生を謳歌とか楽しい生活というと、少し後ろめたさがあるのではないだろうか。
何となく人生は苦労するものという感覚がある。
しかし胎内記憶の話を聞いて、興味津々でこの世に来るのは楽しむためである。
ようやく師匠から教えて戴いた言葉を理解した。
病気の克服も生活を楽しむためである。
病気のまま生活を楽しめれば達人であるが、凡人にはそうはいかない。
苦しい中にも楽しむために生まれてきたのが本来の目的と思えば、心も軽くなる。
どんどん楽しむことを見つけられる自分を作りたいものである。