定年すると治療は増える
これは何人も見てきて言えることだが、今まで仕事をしながら通院していた方が、定年したらもう治療はいらないと言う。
しかし現実は逆である。
まず人が、「あなた暇でしょう。」という目で見る。
実際は暇でなくても人はそう見る。
今まで仕事していた時は言えなかったことを突然言われる。
「この会の会計なんだけど、今まであなたは仕事をしていて言えなかったんだけど、引き受けてくれない?」
こう言われると断りにくい。
断る理由がない。
忙しいですよと言っても、認めて貰えない。
仕方なく引き受ける。
次に最近の60代は若いから、必ず何か挑戦する。
今まで出来なかったとかという理由で。
ところがこれに少し無理がある。
阿波踊りや登山を始めてガタガタになった方がいたが、何か挑戦したい。
結局、今まで仕事なら慣れたものだが、定年後は全て不慣れ。
時間と身体に相談なく、気持ちで動いてしまう。
こういう方達は定年後、治療が増える。
定年前に何度言っても理解して戴けないが事実だ。
では自宅で何もしないのがいいかというと、今年のように気候だとエアコンで体調を崩し、また治療が増える。
色々な方を見ていると生涯現役で、「皆遊んでいるのに、俺も少し温泉ぐらい行きたいものだ。」
と言っている時が一番幸せではないかと思う。
仕事の種類は変わってもこれからの世の中、お年寄りパワーを活かし、生涯現役が一番いいと思う。