場所毎にやることが違う膝痛
1年ぶりできた患者さんがここ半年ぐらい左膝が痛いという。調べてみると面白い事がわかった。まず痛い左膝の太腿は硬い。これは膝を治療してこなかったことを意味する。反対側の太腿は筋力がない。これは使わなかったことを意味する。脛は両側硬い。これはよく歩いたことを意味する。結局場所毎に治療法が変わる。筋力がないところは鍛え、硬いところは治療して、よく使ったところはほぐす。なぜこういう事が起こったかは簡単である。左膝が痛かったが、歩き続けたのである。当然治療しない左膝の太腿は悪化し、脛は疲れる。右の太腿は使わないので、筋力が弱まる。それを半年間、膝が治るのではないかと思い続けて歩いたのである。理由が分かればどうということはないのだが、本人は不安になったのであろう。半年間の脚の歴史が、すべて出ていた。原因と結果が極めて正しいことを改めて学んだ。