肩甲骨と予防医学
常連さんの肩甲骨はよく治療する。治療しながら。「ここをちゃんと治療しておけば将来ぼけ防止にもなるし、歯も大丈夫だし、呼吸も深くなる。」と話している。しかし中々こういう話をしてもぴんとくる方は少ない。まずぼけ防止は根拠がある。肩甲骨の間に「身柱-しんちゅう」というツボがあり、子供の癲癇(てんかん)などに使う。ここを治療しておくと頭の血流が良くなるわけだ。次に歯だが、一昨年ヨーロッパでの学会の前に歯が具合悪くなり診て頂いた。担当の先生は、「この歯は親知らずを抜かないとうまく治療できない。」という。海外の学会の前に抜くのはいやだったがで、悩んだが抜くことにした。抜いた後、我々がよく使う手のツボを刺激しても中々痛みが取れない。スタッフに何処か楽になるツボがあるはずだと思い、調べてもらったら肩甲骨の間にあった。理由は良くわからないが、肩甲骨と歯が関係あることが想像される。次に肩甲骨の周辺は呼吸に関係する筋肉だらけである。頭の血流が良くなり、歯の状態が良く、呼吸が深ければ病気になりにくい。普段の何気ない一刺激で病気から予防できる。