お尻の部位別痛みの解説
この時期、坐骨神経痛の方は多い。ちょっと気温が上がり、エアコンを入れて腰が痛くなったり、冷たい物や暴飲暴食で胃腸を壊して腰に反応が出る。理由は様々だが、患者さんの話を聞いているとお尻が痛いのは全て同じと思っている。我々から見ると部位別で意味がある。まずは真横が痛い場合は、これは中殿筋と言って脚のアンバランスで反応するので、ここが痛ければ脚に左右差がある可能性が高い。次にそれより少し真ん中寄りの所は「小野寺臀点」と言って久留米医科大学学長を勤められ、胃腸疾患が専門で消化器病診断に小野寺式圧診法を開発された小野寺直助先生が見つけられた反応点である。そしてその下の反応点は坐骨神経の通り道なので、坐骨神経痛である。明確に身体は反応するので、触っただけで、「少し胃腸がやられていますが、脚の左右差はありません。」とか、「冷えが原因で坐骨神経痛が出ていますが、胃腸は大丈夫です。」とか、「脚のバランスも、胃腸も坐骨神経痛も均等に悪いです。」などと言う事が出来る。患者さんは少し痛いところが動いたとかずれたとか言うが、原因によって身体は正しく反応しているのである。