あなた、本当に顔色悪いね。どうしたの?
これは以前聞いた話だが、ある医者が待合室の患者を呼んで、パソコンで色々と資料を見ていた。
患者が医者の横の座り、
患者「先生、最近体調が悪いのです。食欲もなくて・・・・。」
先生「血液やレントゲンは異常はないです。」
患者「先生、この症状が少し続いていて不安です。体重も落ちたし・・・。」
先生「過去の血液データを診ても大丈夫ですから心配ないでしょう。」
患者「そうですか・・・・。」
そう患者が言った後、先生が患者の顔を見たら、
「あなた、本当に顔色悪いね。どうしたの?これはおかしいよ、大丈夫?」
と言ったという。
漫画みたいな話だが、最近はよくある話なので笑えない。
昔の名医は「患者が待合室にいるときに病気の当たりをつけて、ドアを開けて入ったときにはほぼ病名確定し、坐ったら治療法を言え。」と言われたそうである。
漢方でも四診と言って「望診、聞診、問診、切診」がある。
望診(ぼうしん)-顔、腕、皮膚、舌など体を見ることで診断する。
聞診(ぶんしん)-患者の声の調子だけでなく、呼吸音、体臭、口臭なども調べる。
問診(もんしん)-様々な状態を問う。主訴、自覚症状、家族歴、現病歴、既病歴、生活状態などを質問する。
切診(せっしん)-脈やお腹を触って診断を行う。
少し昔からの医療に戻ってもいいのではないだろうか。