眼の鍼に関して
以前、網膜色素変性症の方から頼まれ毎日鍼治療をしていた。ちょっと打つ角度が微妙で、眼球には触れないのだが、患者が、「以前の先生と角度が違う」と言われ、試行錯誤しながら頭の方から鍼を打つとうまく行く事がわかり、その角度で治療するようになった。数センチ刺すと患者が「そこ!!」と言うので鍼を止める。我々の指の感覚は眼窩の骨にぶつかっていて、膜を刺激する感覚がある。毎日やっているとどうしても月に一度ぐらい出血してしまう。確率的に5%、20回に1度なのだが避けられない。そんな理由で最近は余程でないと治療しない。目の周辺は血管が豊なので仕方がないのだが、何ともお岩さんみたいで見た目が悪い。患者さんは気にしないというし、1週間程度で出血は引くのだが、こちらが気を使ってしまう。この治療は目の疲れに抜群に効き、飛蚊症の方にも効果がある。そんな関係で出版関係の方によく打っていた。最近は美容鍼で細いのがあるが、やはり出血は避けられない。女優さんが時々顔に鍼をやってくれと言ってくるが、撮影前は断っている。こちらにしてみると20回に一度だが、本人にしたら大当たりである。この辺のバランスは難しい。
